「堪え性のない」人間であると思われたくない、との思いもある。しかし入社して三年経てばだいぶ状況は違う。日本社会の通念では「三」という数字がある種の区切りとして認識されていることはご承知の通り。「二年で辞めました」というのと「三年で辞めました」というのでは、世間の受け止め方はかなり違う。三年間一つの会社で頑張れば、少なくとも「すぐに投げ出す人間」というイメージでとらえられることは避けられる。親に対し
若手社員にとっては意外と重要... の続きを読む
明治大学でも学部ごとに就職担当教員を配置。毎年一一月には就職実績の多い三〇〇社の人事担当者を招き、各学部から一〇人程度の教員にも出席してもらい、学長が先頭に立った「就職情報交換会」を開催している。教員に多くの企業を知ってもらう狙いで開くもので、就職未内定者を紹介し、内定を決めるケースもあるという。就職状況が厳しくなった昨年から五月以降年末から年明けまで学内で企業の合同説明会を開催、年末には進路が決
明治大学では学長主導で「就職情報交換会」... の続きを読む
少し冷静に考えてみれば、このような二分法や二者択一が物事をあまりに単純化するものであることは明らかだ。雇われるということ自体が、自由よりも安全を選択することであるといえば済むことであり、と同時に、たとえそうだとしても、安全のために人はただ、依存と従属に甘んじるわけではない。あるいは雇用関係に入るということが一つの制約を受け入れることであったとしても、しかし制約を前提として個人の自発的行動も生まれう
職業生活の安全と自由のトレード・オフ... の続きを読む
最近の就活は様変わりし、学生たちは早期化・長期化する就活にすっかり翻弄され、疲弊し切っている。だが、学生たちを悩ませているのは活動量の多さを強いられているからだけではない。それよりも「企業が自分たちの何を見て、内定を出しているのか」、採用選考の評価基準の曖昧さが不安や焦りを増幅させているのである。特に文系の採用選考では大学で何を学んだか、専門知識を問われることはめったにない。また企業に入ってどんな
不安を増幅させる「曖昧な選考評価基準」... の続きを読む
日本型雇用システムはさらなる変動に迫られることになる。このような混乱を避けるためにも必要とされるのは、自分たちが進めようとしている制度変更が何を意味しているのかを正確に理解することだ。現になされている制度変更が、職能システムの否定ではなく、それを維持し強化するための変革であれば、そのような部分的かつ漸進的な変革こそが、全体についての正確な理解を必要とする。現在の混乱は、全体についての正確な理解や自
職能システムの機能連関はさらに低下する... の続きを読む