最初の就職先は三菱商事だったが、ファンドマネージャーになろうと思って、四年目の終わりに野村証券投資信託委託(現・野村アセットマネジメント)に転職したが、この会社にいた二年間で、当時の一人前のファンドマネージャーが知っていた程度の業務知識は身につけたと思う(転職の緊張感もあり、会社の仕事以外に、自分でも勉強した)。ただし、高校三年生のときの勉強、大学将棋部での練習、野村投信退職後の運用の勉強が、無駄だったわけではない。
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競争的状況一般について言えることだが、「普通のレベル」の上に追加できる能力の価値は非常に大きい場合が多い。伸び幅が小さくなってから、伸ばすこと自体が難しくなってからが本当の勝負なのだということは、何らかのスポーツや勝負事の趣味をお持ちの方なら、よくおわかりいただけるだろう。私の場合も、たとえば当時の野村投信で覚えた仕事のレベルに満足して、追加的な勉強をしていなければ、運用の専門書は書けなかっただろうし、ひいては現在のような仕事をしていなかっただろう。