学生たちは「就活=選考に通ること」だと思い込んでいる。だから、選考を通過するために、自分たちのウリとなる部分を必死に探す。ゼミやサークル、アルバイトなどを振り返り、自己PRのネタを探すわけである。なかには、大学生活においてこれらを選ぶ段階から、「就活に有利か?」「アピールポイントになりそうか?」という点で決める学生さえいる。ちなみに、慶応大学の学生は、面接にかぎらず、自己紹介の際に必ず自分のゼミ(慶応の場合、研究会と言う)の名前を言う。
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さらに、聞いてもいないのに、そのゼミが「学長のゼミ」「学部長のゼミ」であることを伝えようとする。しかも、必ず勝ち誇ったような顔でそのことを自己PRするのである。だが、そのようなアピールを行う学生は10年以上前からいる。いまいち、すごさが伝わらないこと、これも10年前から変わらない。慶応出身者なら、「学長のゼミか、それはすごい」と思うかもしれない。だが、面接担当者は慶応出身者とはかぎらない。すごさが伝わらなくても無理からぬ話だ。慶応はすばらしい大学だ、と母校愛を持つのは結構な話である。それを、慶応とは関係のない人間にまで伝えようとしても無理がある。ときには鼻持ちならないと悪印象を与え、選考に落ちる羽目になる。こうした大学自慢に加え、サークル自慢が入るとさらに印象は悪い。